それぞれの動向

 ~Side 親野八~

 「諸君らはヘリコプターを待つこと。測定についてはまた後日連絡する。私は行ってくる。」

 

そういうと真皮先生は走っていった。

 

 「先生もああ言っているんだ。俺らはここで待機だな。」

 「なんかすごい焦ってたけどどうしたのかなぁ。」

 「ウホッ(俺は耳がいいから少し聞こえたんだけど、どこかで先生が死んでたらしい。だから先生はそこに向かったんだと思う。それより俺らクラスメイトなんだしさ、JINE交換しない?ここに待機しないといけないし、ここでやることもないし。ふるふるしよ、ふるふる。ね、西恋ヶ窪もやろうよ、ほらそんな顔しないでさ。)」

 「はぁ、しかたねーな。」

 「私もいいよ。」

 「そうだね、ふるふるしちゃおっか。暇だしね。」

 

 そんなこんなでふるふるしていると

 

ヘリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

 

 「あっ、ヘリコプター来たよ!!」

 「ウホホ(先生大丈夫だろうか)」

 「私たちが心配したってどうしようもないよ、ねー?ナーちゃんもそう思うよねー?」

 「きゅぅ」

 

 私たちはヘリコプターに乗り込んだ。

 

 ~Side 天狗寺~

 あぁ、またやってしまった。また私は暴走してしまったらしい。謎の集団に襲われてみんなで応戦した。私の本当の姿を見た時の周りのみんなの恐怖した顔も覚えている。でもそこからが思い出せない。でも私以外のみんなが倒れているのが私が暴走したという証拠だろう。遠くから何者かがやってくる音がする。しかし私にはもう立ち上がる気力すら残ってない。

「すみません、お母さま.....。」

そう呟いて私はその場に崩れるように倒れた。

 

 ~Side ???~

 「最近クロワッサンだの食パンだの小麦の塊に心奪われたやつらが駆け回っているよだ。」

 「黙っていれば好き放題しやがって。」

 「しかし、そのような奴らは所詮外から来た雑魚どもよ。我らお米教にかなう相手ではない。」

 「そろそろ我らも動き出さなければならないかもしれない。」

 「コメスタンの皆、準備しておいてくれ。」

 「「「「「「「はッ!!!!!」」」」」」」