実は、朝はバナナ派

「ウホッ(俺は西 剛理羅。異能は森の賢者、他の異能を持った者に俺のことをニシゴリラであると誤認させる能力だ。見た目だけじゃなくて声や触り心地までニシゴリラそのままらしい。写真は、能力に影響されたりされなかったり...よくわからん異能だ。俺は影響されないから普通に見えてるんだけどな。あぁ、ニシゴリラってのはあれだ、学名Gorilla・gorillaで有名なアレだ。ちなみに朝ご飯はバナナ派だ。口数が少ない方だとよく言われるが、おしゃべりは大好きだからな。遠慮せず話しかけてくれ。で、隣のこいつは霧島 猩猩。異能はゴリ霧中、自身がゴリラだと認識した物の周りに霧を発生させる能力らしい。詳しくは本人に聞いて欲しいが、俺は、こんなに自分と相性が良い異能者がいたことに驚いたね。どんな状況でその能力に気がついたのか不思議でしょうがないがな。)」


振り向くとそこにはニシゴリラとオランウータンがいた。

 

~side ???~

「こちら名無。食パン教幹部・二舞の暗殺を完了した。」

「さすがだな。ところで、その学校に居るという朝バナナの男は見つかったか?」

「まだだ。学生、教師共に一通り確認したが写真の男は見つからなかった。猿が2匹だけだな...」

「報告は以上か?」

「あぁ...いや、そういえばこの学校にブラガート一族の傑作"飛翔のホムンクルス"が紛れ込んでいるのを見つけたな。」

「なに!?それは確かな情報か?」

「あぁ、天狗寺という名を騙ってはいたがアレは確かにブラガート一族のホムンクルスだった。」

「まぁいい。ひとまずはそのままにしておけ。クロワッサンに栄光あれ」

「クロワッサンに栄光あれ」

男は電話を終えるとその場を去って行った。