大戦

剛理羅の父の話したことをまとめると、こうだった。

200年前の大戦を終結させるためにバナナ派はバナナノミコン、コーンフレーク派はコンフレ異本を開発した。
この2冊の魔導書あるいは異能書と呼ばれる兵器に力により対戦は終結した。

バナナノミコン、ココフレ異本は現存しており、バナナノミコンは西野家が保管しておりココフレ異本の所有者は不明。

バナナノミコンは世界をつなぐ力を持っており、大戦時は高次宇宙から"力"を持つ存在をこの世界に引きずり下ろし破壊を顕現させた。

コンフレ異本はバナナノミコンの力に対抗し対戦を終結に導いたが詳細は不明。

つまり、バナナノミコンが持つ力が現在この世界へフランスパンの怪物を呼び寄せることに使用されていると考えられ、それを止めるにはコンフレ異本が必要だということだ。

そして私たちでコンフレ異本を探してほしいと、そう頼まれた。

ちょっと信じられない話だ。
そもそも私たちはまだ高専に入ったばかりのちょっと前まで中学生だっただけの子供の集団だ。
そんな集団に世界の趨勢を決めるような任務を請け負えるほどの実力や経験があるとは思えない。
もちろん私たちだけでなくいろいろな人、組織に依頼されるのだろうが一番槍を任されるなんて。

 特に私のゴリラの周りに霧を発生させる能力が何かの役に立つとは思えない。

剛理羅の父は何を考えているんだ......